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株をやる前は暗かった毎日

突然ですが、私は気の弱い性格であまり周りの人に自分の不満を言うことができません。学生時代は研究室の教官のいじめのような「指導」につらい思いをしながらもひたすら従い、就職してからは人を傷つけるような同僚の発言に時にはとても傷つきながらもひたすら耐えてきました。

職場では自分の能力や適性に合った仕事というよりは、ただ規則通りの、知的刺激のあまりない仕事を多くやらされてきました。時には上司が私の適正や能力を考えてチャンスが与えてくれ、自分の能力を発揮できる仕事をさせてもらえたこともありましたがそんなに多くはありません。給料は平均的な程度ですが、私は自分の給料の金額が本当に妥当なのか、それすらもわかりません。給料がないと困るのですが、こんなに能力を発揮できていないのに給料がもらえること自体を不思議に感じることもあります。大した仕事してないのにな、と。

行きたくない職場に行きやりたくない仕事をするーそれもこれも生活のため、暮らしのため。やけを起こして職場をやめようものなら家族もろとも生活に困る毎日が待っているだけです。私だけならともかく、結婚して子供もいて、住宅ローンを抱えている今、職場をやめて家族を路頭に迷わす訳にはいきません。

だから私はとにかく息をひそめて、自分のやりたいことも忘れて定年までただひっそりと勤めようと決意し毎日を過ごしてきました。でも正直、息がつまりそうでした。こんな毎日があと20年以上続くのか、と。

株をやることで社会のことを学べ、情報が頭に入ってきた

幸いなことに1年と少し、職場を円満に休業する機会が与えられました。早速やりたかった株を始め、スマホやタブレットを使いネットで株関係の情報をいろいろ調べ始め、昔とは格段にインターネットで得られる情報の量も質も向上していることを再認識しました。職場に通わずに済んだ1年間、私は本当に楽しかった。そして自分の視野がものすごく狭くなっていたことを知りました。

株をやる、ということはその会社やその会社を取り巻く社会の変化について勉強することにつながります。勉強だけなら株をやらなくてもできるのですが、やはり人間ですから自分のお金がかかっていると勉強の真剣度が違ってきます。自分のお金を投資してこそ、自分の頭に入ってくる情報の量も質も変わってくるのです。

大事なことは株の売買による目先の利益にとらわれないこと。最初は目先の利益を目指すだけでも良かったのですが、私はそれだけではすぐにつまらなくなりました。関心を持った企業のホームページを見て、決算資料の説明書を見て、その会社のビジョンと経営者の考えを知る。私は株を始めた当初は正直面倒でそこまでやらず、ひたすら目先の利益だけ追っていました。でもそれよりも、ちゃんとその会社について調べてから株を買った方が何百倍も面白い。

経営者のビジョンに共感することに価値がある

経営者の中には本当に素晴らしいな、と思える人がいます。(もちろんそうでない人もいると思うので注意が必要ですが。)私は日本の未来は暗いと思っていたけれど、こんなに優秀で社会のことを考えている経営者がいるんだ、と思うと希望が出てくるのです。自分の持っている株の評価額が今いくらかなんて本当はあまり問題じゃないです。それよりもその素晴らしい経営者のビジョンに共感し、それを信じてその成果を会社とともに待っていられるーこれはものすごく面白いことです。なんだか、自分の味方が増えたような気がするのです。目先のお金とはまた違う、価値、面白さがあります。

株を買うというのは、勤務しなくてもいいバーチャルの勤め先が増えるようなものです。そこで働くのは自分自身ではなく、自分のお金です。給料は出ませんが会社によっては配当や株主優待といったお小遣いみたいなものがもらえることもあります。そしてその会社の経営者が本当に優秀で利益を伸ばしていけば、「株価の上昇」という、時には自分のお給料レベルの利益を得ることもできるかもしれません。そのためには短期売買ではなく、長期保有の方がだんぜんいいです。

憧れの会社があるとして、その会社に就職しようと思ったら就職試験を突破しなくてはいけませんが、株はお金さえ出せば買えます。簡単にその会社の「関係者」になれるのです。ステークホルダーともいうべきか。

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自分はもうすぐ職場に復帰しなくてはいけません。気の弱さは相変わらずなのでこれからも職場では息をひそめて、毎日の仕事をなるべく穏便にやり過ごすよう努めるでしょう。でも私が自分の職場でつまらない仕事をしている間、私が株を買った、私の応援する会社では優秀な経営者、社員の方が働いてくれています。私が株を買うのに使ったお金も、株主資本として微力ながらその会社で働いてくれます。株はいわば資本という意味からすると自分のちっちゃな分身のようなものです。私は自分の会社では「自分」という労働力を提供していますが、労働力を提供するのも、株を買ってそのお金をその会社に投資するのも、資本を提供するという意味では同じです。そう考えると、自分の職場のことでいっぱいになっていた頭が少し冷静になります。そしてなんだか、静かな気持ちになれます。私の人生には今の職場しかないのではなく、他の希望もあるのだと。

投資成績としては現在は微益程度で誇れるものではありません。株に向いていない人もいるでしょうし、もちろん損する可能性もありますから安易に人に株をやれ、とオススメはしません。でもそれでも、私の視野を広げ、未来への希望を与えてくれた株式市場、優秀な経営者の皆さんに感謝したいと思います。

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