無料で質の高いサービスを提供する企業、Google

インターネットが普及してから、無料で利用できるサービスがとても多いことに驚かされてきました。その代表例がGoogleです。

これからの社会の変化を考えていく上でもGoogleはとても重要な企業だと思っています。そこでGoogleのビジネスモデルについて考えてみました。

検索機能、メール、地図・・・。私が一番驚かされたのはGoogleのストリートビューです。行ったことのない場所の景色を、まるでそこを歩いているような感覚で見ることができるのですから・・。私は自分が行ったこともない道について、現場に行っている同僚に、Googleのストリートビューを見ながら道案内をしたことさえあります。

こんな素晴らしいサービスがどうして無料で提供されているのか?道1本1本の映像を撮影してまわるなんてものすごい労力とお金がかかるはずです。Googleは一体どうやって利益を出しているんだろう?どうしてお金も取らず、こんなに質の高いサービスを提供してくれるんだろう?長年の私の疑問でした。

Googleの利益はどのくらい?

Googleの親会社であるAlphabet社の決算を見てみましょう。直近の2016年第4四半期(10~12月)の決算を調べてみると、Alphabet全体の売上高は前年同期比22%増の260億6400万ドル、純利益は8%増の53億3300万ドルでした。そのうち、Googleの売上高は前年同期比22%増の258億200万ドルで、前期同様にAlphabet全体の約99%を占めています。営業利益は17%増の78億8300万ドルです。(ITmedia Newsより。)

2017年3月末時点のAlphabet社の時価総額は世界2位の約5800億ドルです。1位はApple社。一時はApple社を抜いて1位だったこともあります。日本で1番のトヨタ自動車は世界では43位の約1600億ドルですから、いかに、Apple社やGoogleの企業価値が高いのかがわかります。
Googleは今までも画期的なサービスを展開してきましたが、今後の世界も大きく変えていく、そう思われます。今後の社会を考える上でGoogleのやっていることを考えるのはとても重要です。

Googleは広告で収入を得ている。その手法とは。

Googleの収益の約9割は広告収入です。私はそれを知って驚きました。広告収入でやっていけるの?広告ってそんなに儲かるの?と。

しかし、Googleが提供するのは私達が「広告」と聞いて想像する、単なるネット上の囲み記事そのものだけではありません。データに裏付けされた価値がある広告なのです。

Googleが提供する広告は、Google AdWords(アドワーズ)というものです。「自分の会社の広告をネットに載せてより多くの人に見てもらいたい」と考えている企業は、このGoogle AdWordsを通して、自社の広告をネット上に載せることができます。

一方、ブログなどを運営しているサイト運営者は、Google AdSense(アドセンス)というサービスを利用することになります。このブログでもこのGoogle AdSenseというサービスを通して広告を載せています。

Googleは、様々なサービスでのユーザーの利用履歴や頻度を分析し、そのユーザーが関心を持っていそうな分野の広告を掲載できるようにしています。この技術が高精度なので、企業もサイト運営者も利用したいと思っているのです。

 

広告を掲載したい企業は自社のサービスに関心を持っている人に広告を見てもらった方が買ってもらえる確率が高くなります。例えば、健康食品を売っている会社は、健康食品に興味がある人に広告を見てもらいたいと思っています。全く関心を持っていない人に見てもらっても買ってもらえず、広告料がムダになるからです。

一方、サイト運営者にはどのようにお金が入ってくるのかというと、 Google AdSenseの場合はその広告がクリックされて見てもらえたときに、お金が入ってくるようになっています。(Google以外の他の多くの広告サービスの場合は、広告を見てもらえただけではサイト運営者にはお金は支払われず、商品が売れた場合にだけサイト運営者に、報酬が支払われるようになっています。
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サイト運営者にとっても、その広告に関心のない人が画面上で広告を見てもおそらくクリックはしてもらえないでしょう。そうすると収入になりませんから、その広告になるべく関心がある人に広告を見てもらいたいと思っています。

一方、広告を見る人、すなわちユーザーにとっても、自分が興味を全く持っていない分野の広告より、興味を持っているものの広告を見た方がいいはずです。こんなものが欲しかった、と思っている商品の情報が、スマホ上でぱっと出てきたら便利ですよね。自分は商品を検索したわけでもないのに、自分の過去の行動履歴からGoogleが自動的に調べてくれるのですから、楽なわけです。

つまり、広告を掲載したい企業にとっても、自分のブログ等で広告収入を得たいサイト運営者にとっても、広告を見る一般ユーザーにとっても、みんなに価値のあるサービスとなっています。

Googleは自社のサービスを使って一般ユーザーの行動を分析し、その結果を活かしてネット上で一般ユーザーとモノやサービスを売りたい企業をつなげる、そういう仕事をしているのです。

それってそんなに価値があることなの?と私は最初そう思いました。目に見えない「データ」や「分析結果」というのはその価値がわかりにくいのです。
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でも考えてみましょう。モノやサービスを売りたい企業にとって、それを買ってくれる人を見つけることは何より大事なことです。買ってくれる人がいなければビジネスそのものが成り立ちません。買ってくれる人を見つけられなければ、企業は商品やサービスの開発に費やしてきた時間もお金もムダにすることになります。

よくアプリやソフトウェアが無料で提供されていたりするのは、最初は例え無料でも使ってもらわなければ意味がないからです。そこまでしても、企業は使ってくれる人を見つけたい場合があるのです。

インターネットがない時代は、営業マンを何人も雇ったり電話をかけて勧誘しなければいけなかったかもしれません。また、テレビで高いCM料を払って宣伝しなければいけなかったかもしれません。もちろんそういう方法は今でも有効ではありますが、でも今やGoogleの広告のサービスは、買ってくれそうな人を膨大なデータから自動的に探してきてくれるのです。これを使わない手はないでしょう。

それまで見えていなかった潜在的な需要を掘り起こし再認識させる。埋もれていた価値あるものを探し、見えるようにしてあげる。それがGoogleの仕事なのです。例えるなら情報という鉱山の中から金を探し出すようなものです。

Googleは他の誰でもない、あなたという存在の価値を知らせようとしている

今、あなたがスマートフォンやパソコンで見ている広告は他の誰でもない、あなただけのためにGoogleが選んできた広告です。
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私達1人1人は似ていたとしてもそれぞれ欲しいものが違います。Googleはそれぞれの人の違いを認識し、あなたという唯一の存在の価値を認め、あなたという消費者の価値を企業側に伝えようとしているのです。

私はGoogleの偉業はそこにあると思っています。

人間1人1人の違いを見つけ、その価値を認めて、その人のためのサービスを提供する、そういう企業が生き残る時代なのです。

Googleが持っている、最も価値があるもの、それはデータ

Googleが持っている、本当に価値のあるもの、それは情報、データです。データがなければ、分析もできません。Googleは非常に便利で快適なサービスを無料で私達に提供することによって、利用した私達が一体何に興味を持っているのか、どこにいるのか、データをつかんでいます。そのデータがあるからこそ、分析することができ、その分析結果を活かすことで効果的な広告のサービスを打ち出せるのです。「広告」はGoogleが最終的に提供するサービスの形でしかありません。一番価値があるのはデータなのです。

Googleは人工知能も開発しています。人工知能を活用して、今後さらにデータを有益に利用するでしょう。

今後はどうなるのか?

今後さらにデータの重要性は高まってくると思われます。人工知能の能力はどんどん高まってきています。人工知能はデータを解析してより人々に役立つ情報を生み出していくはずですから、そのために集められるデータもより広範囲により細かくなっていくでしょう。

もちろん日本でもそういうビジネスモデルを持っている企業が業績を上げてくるはずです。

例えば私が投資しているメタップスのように。