自分だけの利益を考えるのは結局楽しくはない

私は株を始めた当初は自分の利益だけ考えていました。とりあえず自分を儲けさせてくれる会社を探そう、それだけでした。

でもだんだんとその虚しさに気付いたのです。自分の視界がものすごく狭くなっているということにも

やはり喜びとは、他者と分かち合ってこそ、感じられるものです。たとえ高値で売り抜けて、自分の銀行の残高が少しばかり増えたところで、どうでしょう。最初は嬉しいかもしれませんがだんだん虚しくなってくるのではないでしょうか。自慢したら嫌な人と思われるだけでしょうし、そもそもそんなにうまくいくときばかりでもないでしょうし。

株主優待を実施している会社の株は下がりにくい傾向があるので、優待が人気で成長性もある銘柄に投資すれば、比較的リスクも少なく運用することができます。(もちろんそれでも社会情勢により下がることもありますが。)私もそうしていましたが、だんだん面白くなくなってきたのです。なんだか、虚しいというか。目標とするものが自分の銘柄の評価額の数字、ただそれだけしかないからです。夢がないのです。

そんなときに目に入ってきたのが、サンバイオサイバーダインなどの再生医療の銘柄でした。

サンバイオは再生医療の薬を開発しており、これがうまくいけば脳梗塞の後遺症で苦しむ人を助けることができるかもしれません。実際に臨床試験の結果で、とても症状が改善した人の映像が公開されています。サイバーダインはそのロボットスーツを使って訓練すれば、手足がうまく動かせなくて苦労していた人がまた動かせるかもしれない、という製品を作っています。サンバイオは臨床試験の結果を、サイバーダインはFDAの認可など普及に必要な状況が来るのを待つのみです。

(サンバイオについては

大化け期待銘柄、再生医療ベンチャーのサンバイオ。

を、サイバーダインについては

サイバーダイン、そのロボットスーツはSFを超える。

をご覧ください。)

高値で売り抜けることの虚しさ

私は昨年の10月くらいから、東証2部のフライトホールディングスという銘柄を買っていました。その頃はapple pay関連の銘柄ということで、かなりの急騰をしていました。私は運よくその波に乗れて、含み益は一時100万円を超えていました。私の投資総額の小ささを考えると、これは私にとってはものすごい額でした。

しかし、最初こそ興奮したものの、そんなに楽しくはありませんでした

上がり方が急だったのでいずれ下がるという恐怖がありました。そうなる前に売ってしまった方がいいかな、そう思ったのですが、「高値で売り抜けよう」という考えが嫌でした。なぜなら、私はその後株価が下がると見ているわけです。下がる可能性が高い株を他の人に売りつける、ということです。

私から株を買った人はその後、含み損に苦しむことになるのだろうか・・・。お金持ちの人だったらいいけど、そうでなかったら気の毒だな、そう考えると売れませんでした。

他の人を不幸にしてまで自分が利益を得る、そんなことは虚しいことです。後味が悪い

案の定、フライトホールディングスの株価は年明けてからはどんどん下がっていき、私は今は少し含み損を抱えています。でもこれで良かったと思っています。現在はフライトホールディングスはソフトバンクのロボットのPepper君の開発にも携わっており、人工知能で期待される銘柄にもなりました。長い目で成長を見守っていこうと思っています。含み損で苦しんでいる期間があるからこそ、その会社が本当に成長してきて含み益になってきたときは嬉しいものです。「自分も一緒にがんばった」そういう気がするからです。

(フライトホールディングスについては

魅力はApple Pay関連だけじゃない。Pepper君も魅力の一つ、フライトホールディングス。

をご覧ください。)

その会社のサービスを利用する人が幸せになってこそ、喜びがある

私はニプロの株を1000株持っており、今の含み益はかなり嬉しい額です。しかしこの株を売ってお金にすることは当分はありません。お金よりももっといいものが欲しいからです。

ニプロは人工透析関係の製品を作っています。腎臓が弱い人にとってこれはどんなに助かることでしょう。それにニプロは再生医療の研究もしていますから、将来はもっと多くの人を救うかもしれません

(ニプロについては

大化け期待銘柄ニプロ!株価は青天井、年初来高値更新だ!

をご覧ください。)

私が将来、株で成功して自慢することがあるとすれば、「株でこんなに儲けた」ということよりも「投資した会社がこんなに多くの人を救ったんだ」ということだと思います。

こんなに素晴らしい企業に投資できて嬉しい」今、私はそういう気持ちです。もちろん損はしたくありませんが、目先の株価は重要ではないのです。株を買うということはその会社の経営を応援するということです。それは長期で持つことに意味があります。もしかしたら、私はニプロの株は死ぬまで売らないかもしれません。欲しいものはお金ではないのですその会社が社会に返す成果で誰かが幸せになること、そのことなのです。

多くの人が自分が本当に欲しいものはお金だと勘違いしています。違います。多くの人はお金が欲しいというよりも経済的自由が欲しいのです。そして自分が本当にすべきことをしたいのです。

さらに、本当は多くの人が、「自分が誰かの役に立っていると感じたい」と思っています。自分の存在意義を確認したがっているのです。なぜならそれこそが自分が生きることの意味ですから。お金は本当は人生の脇役でしかありません。

他者の幸せを願うのは実はラクなこと。

株式投資を通して他者の幸せを願うのは実は大変なことではありません。自分のことばかり考えているよりも、むしろ肩の力が抜けて、視野が広がりラクな気持ちになるのです。多少の含み損は気にならなくなりますよ。自分の保有銘柄の目先の評価額が高くなることが目的ではなく、他の誰かを幸せにすることが目的だからです。あなたが投資で「勝つ」ことが目的ではないのです。「勝たなければいけない」というプレッシャーがなくなりますよ

自分は今はちょっと含み損だけど、この会社はいずれ多くの人を幸せにしてくれる。自分は微力だけど、ここの株を買ったことで少しはその社会貢献に少し関わることができる。」

そう考えると、何だかそれだけでもう、幸せになったような気がしてくるものです

余裕資金で長期保有で株をやることには、こういう醍醐味があるのです。