インフォテリア、仮想通貨「ZEN」の発行でストップ高!

インフォテリア(東証マザーズ、証券コードは3853)が事務局を務める一般社団法人ブロックチェーン推進協会が仮想通貨「Zen」の発行を2017年7月5日午前9時から開始した、という発表がありました。

これを受けて朝からインフォテリアの株は急上昇!昨日の終値が1220円だったのに対し制限値幅いっぱいの300円も上げて1520円になりストップ高になりました。私は仕事していたのでリアルタイムでは見ていませんでしたが、昼休みに株価をチェックして驚きました。ま、私はたった100株の株主なのですが・・。

一般社団法人ブロックチェーン推進協会が「ZEN」を発行しているわけなんですが、実質的にはインフォテリアが発行しているようなもんだ、と解釈されているんですかね。ブロックチェーン推進協会の理事長はインフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏ですし、インフォテリアは事務局として中心的にこの「ZEN」の社会実験のプロジェクトに参加してきたわけなので、「ZEN」が成功すればインフォテリアの利益も上がる、と思われているようです。

私は仮想通貨取引所の「Zaif」にも口座を持っており、ちょっとだけそこでビットコインも持っているのですが、「Zaif」で「Zen」の取扱が始まったと知って早速チェックしてみました。ちょっとわかりにくいですが、確かに「JPYZ」(ZENのこと)と「JPY」(円のこと)のチャートを表示する画面が出ていますね。しかし買い注文ばかり殺到しているせいか取引は成立してないようなんですが・・・。ま、いいや、そのうち様子もわかるかな。

とりあえず、「ZEN」発行のプレスリリースを見てみましょう。インフォテリアの会社のプレスリリースに「関連企業・機関のリリース」として

日本円に対して為替が安定した仮想通貨を志向した デジタルトークン社会実験において「Zen」の発行を開始

というタイトルで出ています。気になったところを太字にしています。

「一般社団法人ブロックチェーン推進協会(代表理事:平野洋一郎、インフォテリア(株) 代表取締役社長、以下 BCCC)は、日本円との為替が安定して運用されることで将来的に実ビジネスでの使用に耐えうる仮想通貨とすることを企図した、ブロックチェーンにより実装されたデジタルトークンの社会実験において、「Zen」の発行が2017年7月5日午前9時から開始されたことを発表します。
参加取引所の準備に想定以上の時間を要したため「Zen」の発行が当初予定から遅延しましたが、本日、本社会実験参加の第1号取引所としてテックビューロ社の「Zaif」での発行が可能となりました。引き続き、他の仮想通貨取引所も仮想通貨取引業者登録の準備が整い次第「Zen」の発行を行い、「Zen」の取引が可能となります。「Zen」の発行主体はBCCCで、BCCCの業務委託を受けた各参加取引所が発行依頼者に「Zen」の発行を実施することとなります。
なお、「Zen」の発行は予定よりも遅延したものの、本社会実験フェーズ1の期間は、当初計画通り9月30日までの予定です。」

ふむふむ。「ZEN」は日本円との為替が安定して運用される通貨として誕生したわけですね。ビットコインなどの投機的な意味合いが強い仮想通貨とはそこが違うんですね。ビットコインのように価格が変動したらビジネスでは使いにくいですし。

まだあくまで「社会実験」とのことですが、これは大きい変化を呼ぶかもしれません。なぜなら、一般社団法人ブロックチェーン推進協会にはかなりの企業さんが入っているんですよね。詳しくは協会のページを見てほしいのですが、大手では「株式会社大和証券グループ本社」「KDDI株式会社」「丸紅株式会社」「日本マイクロソフト株式会社」などがあります。それだけこのブロックチェーンの技術を生かした「ZEN」への期待が大きい気がするんですよね。

2017.04.10のプレスリリースで「日本円に対して為替が安定した仮想通貨を志向したデジタルトークン「Zen」の社会実験を開始」というのがありましたが、それを見るとよくわかります。

「インフォテリア、カレンシーポート、テックビューロが運用を担当し、100社を超えるBCCC会員企業間で実ビジネスにおける利用・流通を社会実験」

というタイトルです。

社会実験のスケジュールとしては第1フェーズと第2フェーズがあります。今はまだ第1フェーズですが、第2フェーズに進むと対象企業もBCCC会員以外にも広げた社会実験になります。

 

ところで「デジタルトークン」の「トークン」ってなに?

「デジタルトークン」という言葉は知ってるようで知らない人も多いのではないでしょうか。私もなんとなくわかってるつもりでしたが、一度検索してみましょう。

大辞林 第三版によるとトークンとは「代用硬貨」のことのようです。つまり「デジタルトークン」とは(デジタル上の)仮想通貨、と解釈して良さそうですね。

「ZEN」はなにがすごいの?

ところでこの「ZEN」の長所はなんでしょうか。そこを押さえておきましょう。プレスリリースによると3つの長所があるそうです。

1.日本円との交換レートが安定的に推移するよう設計されていること

2.複数種類のブロックチェーンおよび、分散型台帳上で稼働することができること

3.Zenの運営にスマートコントラクトを導入することにより、運営の信頼性をブロックチェーンにより確保することを企図していること

つまり、円とのレートが安定していて使いやすく、ブロックチェーン技術を使っていることで分散型台帳上で稼働でき、運営の信頼性を確保している、というところがいいところなんですね。

ではなぜブロックチェーン技術を使う必要があるのでしょうか?

ブロックチェーンのもたらす恩恵、それはそのプレスリリースにも書いてあるのですが、

安価なコンピューターで稼働し、ゼロダウンタイムと、改ざん不可能なセキュリティを実現します。バックアップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能であり、キャパシティを超えても落ちないため、金融機関にも注目されています。」

このことにつきるのではないでしょうか。そう、劇的なコスト削減が可能なのです。そして改ざん不可能なため信頼性も高いんですね。

この技術が一度導入されれば、もう使わずにはいられなくなるのではないでしょうか。信頼性も高く、コストもほとんどかからない技術があるのに、あえてコストのかかるシステムを使おうとはしなくなるのではないかと思います。

ブロックチェーンが本当に世界を変える日が近くなってきたかもしれません。インフォテリアの今後に期待しましょう。