ニプロがこれまで札幌医科大学と共同研究を続けてきた、「ステミラック注」、その驚くべき効果!

3月18日のニプロの再生医療製品のYahoo!ニュースは読んでいて本当に嬉しかったです。

効果があると信じてはいたけれど、こんなにあるのか・・。翌日には効果が見えてくるとは・・・。治らないと思われてきた脊髄損傷が、本当に治せるようになったのか!

正直、感動したよ。ぜひ読んでもらいたい。

脊髄損傷の治療に光明 自分の細胞で神経再生、札幌医大の幹細胞治療
首から下が麻痺した40代男性の例。

この薬を投与して翌日にはまひしていた肘や膝を屈伸できるようになる。

→その日のうちに車いすで移動できるほどに回復。

→1週目で自分の足で歩きはじめる。

→6週目には階段の昇降がスムーズにできるようになる。

→12週目では普通の歩き方になる。

→退院する24週目には、けがで一度はほぼ動かなくなっていた手指を使って、特技のピアノ演奏を披露。

・・・だそう。

こんなすごい再生医療の薬ができあがっていたのか・・・。

しかもこれが公的医療保険の適用対象となるのか。すごいことだ。

薬価は1回あたり約1500万円。損傷から31日以内が目安

ただ、薬価は1回あたり約1500万円とのこと。もちろん、高いんだけど、

社会保険の適用で患者の負担は異なる」ので、実際にどれくらい患者さんが払うことになるのかはわからないけれど、治療を受けたいという希望者は多くいるんじゃないかな。

脊髄損傷の患者数は

「日本国内で1年間に約5000人が新たな患者となる。」そう。

(ちなみに後遺症などを抱える慢性期患者は約10万人いるそう。)

現時点では、「治療できるのは札幌医科大学で年間数十例ほど。急性期の重症患者のみが対象。」なので、

一番の課題が、治療できる患者さんのだと思うんだよね。希望する人全員は治療を受けられないかもしれない。

そして対象の患者さんが限定されること。

損傷から31日以内が目安。急性期の重症患者さんだけが対象となるから、慢性期の患者さんは対象にならないんだね。

ニプロが製品供給拠点を増やすことができるなら、将来的にはもう少し治療できる患者さんを増やせるんだろうか・・。

患者さんの身体的負担が軽いのも魅力。

この薬でもう一つすごいのは、患者さんの身体的負担が軽いこと。

脊髄損傷を負ったばかりの患者のいる病院や家族から同大学に連絡が入ると、

→チームの医師がすぐに現地へ赴く。(北海道以外が多い)

→検査や意思確認などで問題がなければ、医師同行で同大学附属病院へ搬送する。

→そこから3〜4週間で、患者の全身の検査と並行して、投与する細胞製剤の準備MSCの採取、培養、投与を行う。

(MSC: Mesenchymal Stem Cellとは「間葉系幹細胞」のこと。)

→まずは、患者の腸骨(お尻の骨)から骨髄液約数十ミリリットルを採取する。(細胞は培養して増やせるので骨髄液は少量で済む。局所麻酔で10分ほどで終了

→その後、骨髄液からMSCを取り出して2週間ほどで1万倍(5000万〜2億個)まで培養する。

→1週間ほどかけて安全性のチェックをしたのち、約40ccの細胞製剤にする。

→患者の体調と細胞製剤の両方の準備が整うと、パックされた製剤を通常の点滴と同じように、30分〜1時間かけて患者の静脈に投与する。投与は1回のみ。

患者の身体的負担は軽い。

「無駄に煽りたくなかった」

これは札幌医科大学の本望修教授のコメント。

記事によると、

「本望教授は、開始直後は治療数が限られることなどから、慎重な姿勢を崩さずにこう述べた。

『あまり語ってこなかったのは、苦しんでいる患者さんの期待を高めるように無駄に煽りたくなかったから。僕たちにできるのは、一日も早く患者さんの望む治療をすることだけ。待っている慢性期の人たちを視野に、研究を続けていきます』」

う・・・。ブログなんかに書いちゃってごめんなさい。そうだよね、期待だけさせたら、治療を受けられない患者さんがつらいもんね・・。すみません。

でも、こんなにすごい薬ができたのなら、より多くの人に知ってもらって、より多くの人が治療を受けられるような態勢を作れるよう、国にももっと協力してもらいたいな。

再生医療は、日本が海外に対して誇れる、とても貴重な医療だと思う。

日本が誇れる分野はもはやもうそんなに多くない。

ぜひ国をあげて、この技術の育成に力を注いでもらいたい。